前回の投稿では、小学校に入学したばかりの娘が突然「学校に行きたくない」と言い出した当日一日の様子を書きました。今回はその続きで、その後の様子をお伝えしたいと思います。
「学校に行きたくない」と言い始めたのが5月下旬で、その後1学期をどのように過ごしたのかと夏休みの様子を、当時の夫とのLINEやり取りの記録を参照しつつ思い出しながら書いていきたいと思います。
聞くたびに変わる不登校の理由
「学校に行きたくない」と言っていた主な原因は「いつもとちょっと違う状況(普段父親と一緒に登校していた娘が一人で登校してみた)だったからだろう」と当初思っていましたので、父親と一緒に登校するスタイルに戻せばまた学校に行けるようになるはず、と考えていました。
しかし、その日からほぼ毎日「学校に行きたくない」と言うようになってしまいます。朝家を出るまでは明るく「今日は学校行く!楽しみ」みたいなことを言う日もあるのですが、そんなこと言いつつ学校につくとまた「やっぱり帰りたい」となってしまっていました(そして行きたいけど行きたくないのループも始まる)。
行きたくない理由を聞くと、「(パパママと離れるのが)さみしい」とのこと。
いやでも、保育園時代は毎日パパママと離れて朝から夕方まで楽しそうに過ごしてましたよね!?
「保育園の時はさみしくなかったの?」と聞くと、「保育園の時はさみしくなかった」と答えます。
「さみしい以外に学校に行きたくない理由はない?」と聞くと、いろいろな理由がかえって来ました。
勉強が嫌だ、勉強が難しい、勉強が簡単すぎる、つかれる、などなど。聞くたびに理由が変わるので、聞かれたことに対して何かを答えなければいけないと思って、その時に思いついたことを言ってるようにも見えました。
その中でも1番よく言っていたのが、「パパママと離れて1人で学校に行くのが寂しいから嫌だ」と言う内容でした。
親から離れるのがさみしいなら親が学校に付き添ってみよう
担任の先生によると、娘と同じように分離不安を示す新入生は前年度もいたそうです。その生徒さんの場合は、母親がほぼ1年間毎日、終日付き添って(給食時間も含め)対応したとのことでした。
1年間毎日、朝から帰りまで、給食の時間まで学校へ付き添い。
それを自分の身に置き換えたときは、「まじか。。。ちょっとした苦行だな。」と正直思ってしまいました。
多少苦行でもそれで娘が学校へいけるなら、一時の辛抱。1年かからないで意外とすぐ慣れるかもしれないし。とりあえずやってみよう。
ということで、夫婦で交代で学校への付き添いを始めました。教室外からの見守りで、娘は泣かずに授業を受けることができ、良い日は友達と楽しく過ごせて2時間目以降は1人で大丈夫な時もありました。
エスカレートする「さみしい」:親が学校に付き添ってても愚図るように
このままちょっとずつ一人でも大丈夫になるかな。と最初は思っていましたがそうもうまくいかず。
当初教室外からの見守りで大丈夫だったのが、不安そうに親の方ばかり気にして授業に集中できないようになってきました。
次第に状況は悪化し、「(教室の中に入って)ずっと隣にいてほしい」というようになりました。それを断ると愚図るし、かと言って隣にいても何か納得のいかないような顔をします。なんとなくですが、「愚図ることが目的」で、いろいろな要求をしてきているようにも見えました。
1学期を通して登校自体が不安定で、「行きたい」「行きたくない」が日によって変わり、登校する場合も必ず親の付き添いと常時そばにいることを求める状態が続きました。
まとめ
このように、娘の「学校に行きたくない」という問題は、当初考えていた以上に複雑でした。最初は父親と一緒の登校で解決できると思われましたが、その後「さみしい」という理由から始まり、親の付き添いを試みても状況は改善せず、むしろ要求がエスカレートしていく形となりました。1学期を通じて、登校自体が不安定な状態が続き、夏休みを前に、私たち親子にとって大きな課題として残されることとなったのです。
次回は、この続きとして7月後半から8月にかけての夏休み期間中、娘がどのように過ごしたのかについてお話ししたいと思います。