2023年4月に新一年生として小学校に入学した娘は、それからわずか1か月半、5月下旬に不登校が始まりました。
その日の様子を、去年の6月に「はじめて『学校に行きたくない』と言った日の様子①~③」としてこのブログに投稿していましたが、中途半端なところで更新が中断していました。
今回、上記の3つの記事を一つにまとめて整理した内容を投稿したいと思います。(古いほうの3記事は、しばらく残してから削除予定です)
本文に入る前に、不登校の小1娘(現小2)が今どうなっているかというと、
1年生の頃の不登校がウソだったみたいに毎日楽しそうに学校へ通っています。
学校へ行けるようになった過程の話も近々こちらのブログにあげていきたいと思っています。
では、以下は「不登校の始まり」の話です。
小学校に入学した娘が不登校気味に
2023年4月に小学校に入学した娘が、同年5月下旬から学校に行きたがらなくなりました。
初めて「学校に行きたくない」と言ったのは、5月25日(木)の朝、突然のことでした。
入学後、順調だった頃の様子
4月の入学から5月下旬までは、娘は毎日元気に学校に通っていました。
登校班がない学校なので、最初は親が送って行き、慣れてきたら一人で登校する流れです。
我が家では、父親が毎朝通勤途中に娘を学校まで送っていました。
5月下旬になると、一人で登校したり友達と一緒に通う1年生が増えてきましたが、娘はまだ一人で登校したことはなく、下校はたまに一人でしていました。
「そろそろ一人で学校に行ってみる?」と娘に聞いてみると、「うん、一人で行ってみたい!」と元気よく答えました。
そして、5月25日、初めての一人登校に挑戦することになったのです。
5月25日:初めての一人登校
家から学校までは、子どもの足で10分ほど。いきなり全部一人で行かせるのは心配だったので、家から近くの信号まで私が一緒に行きました。
信号の手前で、「いってらっしゃい!」と手を振ると、娘も笑顔で「行ってきまーす!」と元気に歩き出しました。
しかし、数メートル進んだところで急に振り返り、「やっぱり寂しい~~~!」と泣き出して走って戻ってきてしまったのです。
「寂しい!」と泣きながら戻ってきた娘
この日、娘は初めて一人で登校しようとしましたが、予想外の展開になりました。
ついさっきまで元気に歩いていたのに、急に「寂しい!」と泣きながら戻ってきたのです。
私は「一人は早かったかな」と思い、泣いている娘をなだめながら一緒に学校まで行くことにしました。
学校に着くと、娘は泣いてはいませんでしたが、不安そうな顔をしていました。
学校に着いても「行きたくない!」が始まる
下駄箱の前で、「靴を上履きに履き替えて、ここでバイバイしようね」と言いましたが、娘は靴を替えようとしません。
「学校行きたくない!」と泣き出してしまいました。
何度も「靴履き替えよう」「学校行こう」と促しても、「嫌だ!寂しい!行きたくない!」と泣き叫びます。
私が「じゃあ今日は学校行かなくていいよ。帰ろう」と言うと、今度は「帰りたくない!学校に行きたい!」とまた泣き出すのです。
娘の中で「行きたい」気持ちと「行きたくない」気持ちが混在し、どうすることもできない状態に陥っていたようです。
「行きたい」と言ったのに、また「行きたくない」
「教室に行こうか」と言えば「行きたくない!」、「靴を替えて」と言えば「替えたくない!」。
「じゃあ帰ろう」と言えば「帰りたくない!学校に行きたい!」となります。
下駄箱の前でこんな会話を繰り返し、泣き続ける娘。私は「今日は一度帰って、ゆっくり休ませた方がいい」と思い、「わかった、今日は帰ろう」と言いました。
すると、また「嫌だ!帰りたくない!学校に行きたい!」と叫びます。
学校に行く・行かないの無限ループ
「学校に行きたい」と言われたので「じゃあ行ってらっしゃい」と言うと、「やっぱり行きたくない」。
「じゃあ帰ろう」と言えば「帰りたくない」。このやり取りが何度も続き、まるで無限ループのようでした。
この無限ループは終わらないと悟った私は、「今日は帰ろう」と強めに娘を促しました。しかし、娘は「帰りたくない!」と泣きながら駄々をこねます。
「こうなっちゃったら今日は無理だよ、帰ろう」と何度か促しても、「帰りたくない!」と泣き叫ぶばかり。「そこまで言うなら、教室行く?」と聞くと、「行きたくない!」。
学校に行きたくないけど帰りたくもないと、ただ泣き続ける娘。靴を上履きに履き替えようともしません。
靴箱の前で膠着状態が30分ほど続き、もう無理だと思い、半ば無理やり家へ連れて帰ることにしました。
先生からの電話、そして再び学校へ
家に着く少し前に、担任の先生から電話がかかってきました。教室から下駄箱は少し離れていたため、先生はその時点で状況を把握していませんでした。出席をとった際に娘が教室にいないことに気づき、連絡をくださったのです。
電話で状況を先生に説明していたとき、隣にいた娘が大声で「やーすーみーたーくーなーいー!!」と大声で泣き叫びました。それを聞いた先生が、「靴箱のところまで迎えに行くので〇〇さんとお話ししましょうか」(〇〇の部分は娘の名前)と言ってくれ、娘もそれを聞いて学校へ行くというので、また学校へ引き返すことにしました。
しかし、学校へ着くと、また「行きたくない。帰りたくない」のループが始まってしまいます。最後は半ば強制的に先生に預けて、私は帰りました。
その日はとりあえず、最後まで学校にいて、通常の下校時間に学校を出たようです。GPSで下校を確認して迎えに行くと、まだグズグズしていました。家に帰ってもしばらくグズグズしていましたが、おやつを食べ始めると落ち着いてきて、いつもの調子に戻りました。(普段の娘はひょうきんものタイプ)
予想外の不登校への道のり
正直なところ、この時点では娘が不登校になるなど、夢にも思っていませんでした。ただ急に一人で登校することになって寂しくなっただけだろうと。明日からまた私か夫が一緒に学校まで送っていけば、今までと変わらず学校に通えるはずだと普通に思っていました。
しかし現実は違いました。
この日を境に娘は次第に学校に行き渋るようになっていきました。状況は徐々に悪化し、2学期はほとんど登校できず、3学期には1日も学校に行けない状態にまで至ったのです。
この出来事は、私たち家族の生活を大きく変えることになる、その始まりの日だったのです。
この続きはまた次回に書きます。