【書籍の感想】新・人間革命1巻-②(新世界の章)を読んで印象に残ったポイントをざっくり紹介

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こんにちは、シマリスです。

今日は「新・人間革命(第1巻)-②(新世界の章)のあらすじと、読んで印象に残ったポイント」をざっくり紹介します。

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新・人間革命(第1巻-② 新世界の章)のあらすじと印象に残ったポイント

あらすじ

  • ホノルルの後の訪問先、サンフランシスコへ向かっているシーンからスタート
  • 1951年(昭和26年)に調印されたサンフランシスコ講和条約について(その特徴や問題点など)の説明がされる
  • 安保改定へのデモの様子(デモ隊約2万人が国会構内に突入した事件)について
  • 新安保条約を自民党が単独強行採決したときの様子が描かれる
  • その暴挙に怒った国民、学者や文化人は反安保を表明しデモに参加する人が増えた
1人の青年が山本伸一に「新安保条約は、今、大きな問題となっておりますが、この際、学会としても統一見解を出すべきではないかと思いますが?」とたずねる。

伸一はその青年にこう尋ねる
「それでは、君は安保に対して反対なのか、それとも賛成なのか?」
「私は断固反対です。安保は廃棄し、中立の立場に立つべきだと思います」

すると別の青年が発言する。
「私は全面的に賛成とは言いかねますが、今のところ、やむを得ないと思います。~以下省略~」

他の青年たちも意見を述べたが、主張は二つにわかれた。

伸一は彼らを包むように見回すとにこやかに語り始めた。
「青年部の君たちの間でも、これだけ意見が食い違う。一口に学会員と言っても、安保に対する考え方はさまざまだよ。反対も賛成もいる。そして、どちらの選択にも一長一短がある。それを、学会としてこうすべきだとは言えません。
~省略~
学会にも、いろいろな考えがあってよいのではないだろうか。政治と宗教は次元が違う。宗教の第一の使命は、いっさいの基盤となる人間の生命開拓にある。宗教団体である学会が、政治上の一つ一つの問題について見解を出すのではなく、学会推薦の参議院議員がいるのだから、その同志を信頼し、どうするかは任せたいと思う。 ~省略~」

  • サンフランシスコの空港に到着すると、数人のメンバーが出迎えていた
  • サンフランシスコに到着した次の日に座談会が開催される
ここの座談会でも、山本伸一は参加者からの質問を受ける。質問にはいずれも、言葉も通じない異国での生活の悲哀がにじみ出ていて、「日本に帰りたい」との言葉も聞かれた。

質問に対する山本伸一の解答(まとめ・省略しています):

「皆さんは、使命あってこのサンフランシスコに来られた。今は、それぞれ大きな悩みを抱え、日々を苦闘されていることと思いますが、それはすべて、仏法の偉大なる功力を証明するためにほかなりません。

私は本日、三つのことをお願いしておきたいと思います。

まず、第一に、市民権を取り、予期アメリカ市民になっていただきたい、ということです。アメリカにいながら、自分のいる国を愛することもできず、日本に帰ることばかりを考え、根無し草のような生活をしていれば、社会の信頼を得ることはできません。市民権を取るということは、国を担う義務と責任、そして、権利を得ることです。それが社会に信頼の根を張る第一歩になっていきます。

第二には、自動車の運転免許を取るようにお願いしたい。アメリカは日本と違って国土も広い。ドライバーのライセンスの取得は、広布の本格的な戦いを開始するうえで、不可欠な条件といえます。

第三に、英語をマスターしていただきたい。自由に英語を話せるようになれば、アメリカ人の友人も増え、多くの人と意思の疎通が図れます。たとえば、日本の『かぐや姫』の話を、英語でしてあげられるぐらいの力を、まず身に着けていただきたい。」

「ご婦人の皆さんの中には、車を運転したり、英語を自在に操るなんて、とても自分には無理であると思っている方もおられるでしょう。しかし、まず”必ずできる”と決めて挑戦し、努力してみてください。皆さんならできます。アメリカには、女性ドライバーは、たくさんいるではありませんか。」

この三つの指針を、伸一は海外訪問の期間中、各地の座談会で訴えていった。やがてそれは、アメリカの同志の誓いの「三指針」となっていった。

座談会が終わった後、婦人部長の清原かつが山本伸一に、言いにくそうにこう告げる。

「実は、ギルモアさんたちが、これから私たちに食事をごちそうしようとして、みんなから一ドルずつ、お金を集めたということなんですが…」

それを聞いた伸一は、ギルモアを読んでこう話す(まとめ・省略しています)。

「あなたたちの気持ちはうれしいし、ありがたい。しかし、私たちのことでみんなに余計な負担をかけるようなことをしてはならないし、そんな必要はありません。また、私に食事を振る舞うために、お金を集めることにしたと言われれば、たとえ不本意であっても、従わざるを得ない雰囲気が作られてしまいます。そうなれば、みんなの意思とは言っても、半ば強制のようになり、それによって、学会に不信をいだく人もいるかもしれない。発意は真心であっても、結果としては、みんなの信心を混乱させることになりかねません。

ですから、幹部は、会員から不用意にお金を集めるようなことは慎まなければなりません。学会では、お金の扱いについては、神経質なくらい厳格にしているんです。厳しいことを言うようですが、集めたお金は、あなたから、一人ひとりにわけを説明して、丁重にお返ししてください。」

  • 座談会場のお宅でまるで我が家のように寝室にも出入りしていた会員に「プライバシーを守ることは大切なモラルで、仏法は人の振る舞いを説いたもの。細かいことへの気遣いが大事ですよ。」と注意する山本伸一
  • その様子を見て「みな常識がないし、物事を知らなすぎる。これで果たしてやっていけるんですかね。本当に人材がおりませんな。」と嫌なことを言う理事に「私はそうは思いません。みんな人材です。これから光ってゆきます。純粋に信心を全うしていけば、みんな広布の歴史に名を残すパイオニアの人たちです。未来が楽しみです」と返す山本伸一
  • 座談会の翌日10月5日、一行はミューア・ウッズ国定公園に向かい、そこでの様子が描かれて「新世界の章」は終了

印象に残ったポイントと感想

  • 前半はほぼ「新安保条約」関連の話題で、正直、難しくてサーっとしか読んでいない
  • 「安保」という言葉は聞いたことがあるが何のことかはさっぱりわからない、から、なんか不平等だったりでめっちゃもめてたんだな、デモで死人まででたんだ、大変だったんだなという程度にはイメージできるレベルになった(知識ゼロから1くらいになった)
  • こういう社会問題は、私は普段自分から積極的に調べるタイプではないので、小説の中で説明してくれるとありがたい
  • 「三指針」を山本伸一が提案するシーンは、こんな具体的に、わかりやすく、丁寧に指導してくれる人ってなかなかいないよな、と思った。お願いという形にしていて、偉そうな感じと見下した感じがないのがいいな、と思った。
  • お金を集めた人に対しての対応は、それまでの伸一の対応の流れから考えると「けっこう厳しいな」と思ったけど、こういうのは最初は肝心だから厳しい方が長い目で見ていいんだろうな、と思った。

まとめ

以上が「新・人間革命 第1巻(新世界の章)」のあらすじと、読んで印象に残ったポイントでした。

全体としての感想は、「安保難しい!3指針はわかりやすくていいな、私も悩んだら3指針を立てよう!」という感じでした。

次回は「錦秋の章」のあらすじと印象に残ったポイントを書く予定です。

ではでは、また明日(^^)/

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